トイレトレーニングはいつから始めたらいいの?
子どものサインを見つけて!
「そろそろトイレットトレーニングを始めたいな」と思っても、
・いつから始めたらいいの?
・トイレトレーニングの進め方は?
・トイレトレーニングは何が必要?
・トイレトレーニングを始めたけどうまくいかない!!
と悩んでいるパパママは多いのではないでしょうか?また、保護者から「いつからトイレトレーニングを始めたらいいですか?」と相談された時、どのように答えたらいいか悩んでいる保育士さんがいるのではないでしょうか?
トイレトレーニングは
- 始めるタイミング
- トイレに誘うタイミング
が重要です。この記事では、現役保育士&子育てママの目線でトイレトレーニングについて保育現場のアイディアもあわせて解説します。子育て中のパパママにもオススメの記事です。トイレトレーニングを大人も子どももストレスフリーで楽しく進めましょう。
いつからはじめる?
子どもの発達は、個人差が大きいです。トイレトレーニングを始めるタイミングは、次のようなサインが見られるようになってから。
- トイレに興味を持っている
- 排尿の感覚があり、排尿したことを言葉で言える
- 排尿を少しの間我慢でき、排尿の間隔があいてくる
- 周囲の大人や子どものまねをする
トイレに興味を持っている
人は興味のあることにはやる気が出ますが、興味がないことをするのはストレスになります。トイレトレーニングを始めるには、子どもがトイレに興味を持っていることが大前提です。
排尿の感覚があり、排尿したことを言葉で言える
排尿の感覚が芽生えてモジモジしている、「チッチ、デタ」「シー、デタ」と言葉で伝えるようになる、などもトイレトレーニングを始めるタイミングです。トイレに誘って、トイレでオムツを替えるだけでも「トイレでオムツを替えてすっきりしたね」と伝えて、「トイレ=排泄」と結び付けていきましょう。
排尿を少しの間我慢でき、排尿の間隔があいてくる
排尿の間隔を把握します。排尿を少し我慢出来たらトイレに誘いやすいですね。間隔があくようになればトイレトレーニングを始めるタイミング。
周囲の大人や子どものまねをする
保育園では、同年齢の子どもが数人ずつトイレに行くことが多いです。友だちの姿をみてトイレに興味を持つこともあります。周囲に興味を持ち始めたら、「○○ちゃん、今からトイレに行くみたいよ」と話しかけるのもいいですね。興味が広がれば、排泄以外にも「自分でやってみたい」ことが増えてきます。
準備するもの
- 足台
- 補助便座
- パンツ
- 子どもが興味を持っている、「絵」「写真」「人形」など
足台
子どもの両足が床についている状態が安定するようです。保育園では、足台を準備し、必要に応じて使用しています。牛乳パックと新聞紙、テープ類があれば、簡単に手作りできます。
補助便座
保育園では便座は子どもサイズの大きさですが、家庭では子どもには大きいですね。家庭では補助便座を使うとよいでしょう。足台付きの物や持ち手がついているものなど様々な種類があります。また、おまるを使用するのもいいですね。衛生面や習慣付けの面からもトイレの中か、トイレの近くで使用するのをオススメします。
パンツ
3~6重構造などさまざまなものがあります。私の個人的意見は、分厚いものは使用期間は極端に短い場合があるので、あまり使いませんでした。また、保育園では漏れてしまっても、着替える時の人手があり、潔く普通のパンツでよいかと思いますが、購入前なら園に聞いてみるとよいでしょう。子どもの好きなキャラクターを一緒に選ぶと、子どもが楽しんで取り組みやすいです。
子どものお気に入りの絵や写真をトイレに飾る
子どもがトイレに行きたくなるような、絵や写真を飾るのもいいですね。保育園では、小さい人形を子どもの手の届かない高さに置いてあり、子どもが興味を持つと「トイレが終わったらお話ししようね」と伝えます。トイレが終わるころには、人形の存在を忘れていることがしばしばです(笑)
気が散るほどの華美なものや、たくさん飾ることは避けましょう。
トイレに誘うタイミング
毎日、同じタイミングでトイレに誘うのがベストです。
- 起床後
- 食事前
- 食事後
- おひるね前
- お昼寝後
- 遊びの合間
- オムツを替える時
まずは、子どもの気持ちが切り替えられる時間を見つけてトイレに誘いましょう。子どもの気持ちが切り替わった時が誘い時!
な、何か「コツ」はないでしょうか?!
コツは以下の通り!個々のペースに合わせて進めましょう!
トイレトレーニングのコツ
- 子どものペースに合わせる
- 「トイレに入った」「便座に座った」など、できたことをほめる
- 遊びの途中など、嫌がる時は無理強いしない
- 日によって子どものやる気に波があることを知っておく
- 長時間座らない
- 絵本などでトイレについて知る
子どものペースに合わせる
子どものペースに合わせてゆっくりでOK。トイレトレーニングを始めるタイミングも、完了までの期間も子どもそれぞれです。大人が焦っていると子どもにも伝わってしまいます。ゆったりした時間から始めるのがおススメです。また、膀胱の成長には個人差があり、膀胱がいっぱいにならないうちに出すと、反射的に出るようになり、おしっこをもらします。子どもの生理的な成長を見ながら自立を待ちましょう。
「トイレに入った」「便座に座った」など、できたことをほめる
スモールステップで、トイレに行くこと、座ること、小さなことから始めます。小さなことでも、大好きな人に認められると、子どもは嬉しい気持ちになります。その気持ちが成功体験として積み重なっていくようにしましょう。トイレで排尿ができた時は、子どもと一緒に目で確認します。「おしっこ出たね」と膀胱の感覚と視覚、両方で確認できるようになっていきます。
遊びの途中など、嫌がる時は無理強いしない
楽しい遊びの途中では嫌がることが多いです。大人でも続きがある活動の時に中断するのは気が進まないことがありますよね。子どもは見通しをもって行動することが難しいので、遊びの途中であれば区切りの良いときにトイレに誘いましょう。保育園では、❝おもちゃを取られる❞❝場所を取られる❞ことに対して「このおもちゃを○○ちゃんがトイレに行っている間、預かっておくよ」とおもちゃや場所の確保を提案して、安心させることも多いです。
日によって子どものやる気に波があることを知っておく
毎日同じリズムでトイレに誘うのが理想ですが、忙しい毎日、なかなかそううまくはいきません。子どものやる気には波があることを知って、ゆったりと関わるようにしましょう。また、1度うまくいっていたのに、急にトイレに行くのを嫌がることもあります。環境が変わったり、季節が変わったりした時に見られます。ちょっとマンネリ化した恋人と距離を置くかの如くしばらくトイレとは別れることになりますが、いつか必ず再会を果たすので、気長に待ちましょう。
長時間座らない
子どもの集中力は長くは持ちません。「集中してトイレをする」というのもおかしいですが、、。はじめは、「座ったらたまたま出た!」ということがほとんどです。無理強いせず、座って出ないようなら、「座れたね。またトイレしようね」とおしまいにしてOK!
絵本などでトイレについて知る
私は「絵本で導入する」と言う方法が、あまり好きではありません(笑)ただ、トイレについて子どもと楽しむ観点で、絵本を見ることがあります。
おすすめ絵本:「はけたよ はけたよ」「しろくまのパンツ」「ひとりでうんちできるかな」「みんなうんち」など
おまけ
我が子のトイレトレーニングは、友だちきっかけです。友だちのトイレを見せてもらい、興味をもって始められました。いつもと環境の違う「友だちの家のトイレ」という空間が、トイレに向かわせる原動力になったようです。
ご褒美制度はどうなの?
私個人の意見としてはお勧めしません。理由は、「ご褒美が欲しくて行動する」というとことに頼りたくないからです。子どもの成長発達によっては、ご褒美が有効になることもあるのは知っています。ただ、物的なご褒美は飽きやすいのも確かだと思います。物をもらうよりも、大好きな人に褒めてもらえた、すっきりする感覚を味わえた、トイレでおしっこできた、ということを大切にしたいなと思います。
保育園に甘えてOK
家庭でのトイレトレーニングはなかなか難しいです。我が家のトイレトレーニング当時、私は専業主婦でしたが、ワンオペで家事もこなしながらのトイレトレーニングは終わりのない迷宮のようで、かなりしんどかったです。まして、保育園に通われているパパママさんは、お仕事に家事に大忙し。
「どうぞ保育園に甘えてください」
(保育園にもよるかもしれませんが、、、・。)保育園では、スタッフが多く、さまざまなことを分担できます。ご家庭との連携は欠かせませんが、ぜひ保育園のトイレトレーニングのプロに甘えてください。保育園では、トイレトレーニングにまつわるノウハウを多数取り揃えてお待ちしております。
「コワイ」
トイレを「コワイ」と表現して嫌がる子どもが時々います。「排尿する感覚が怖い」「トイレに行くのが嫌」「便座が冷たい」「床が冷たい」などなど、、子どもの気が向かない時は、無理強いせず気長に待ちましょう。
まとめ
トイレトレーニングを始めるタイミング
- トイレに興味を持っている
- 排尿の感覚があり、排尿したことを言葉で言える
- 排尿を少しの間我慢でき、排尿の間隔があいてくる
- 周囲の大人や子どものまねをする
準備するもの
- 足台
- 補助便座
- パンツ
- 子どもが興味を持っている、「絵」「写真」「人形」など
トイレに誘うタイミング
- 起床後
- 食事前
- 食事後
- おひるね前
- お昼寝後
- 遊びの合間
- オムツを替える時
トイレトレーニングのコツ
- 子どものペースに合わせる
- 「トイレに入った」「便座に座った」なできたことをほめる
- 遊びの途中など、嫌がる時は無理強いしない
- 日によって子どものやる気に波があることを知っておく
- 長時間座らない
あせらず、ゆっくりいきましょう。
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