【保育歴20年の現役保育士が教える】園によってどんな違いがあるの?

はじめまして、ボンです。

保育歴20年の現役保育士です。

育児歴は15年、1男1女のママです。

これまで0歳から5歳まで500人を超える子どもや保護者と関わってきました。

幼稚園、保育園、保育サークル、また高校や高齢者大学、子育て支援員の講義の経験もあります。

その中でたくさんの質問や疑問を聞いてきました。

  「保育園(幼稚園)は園によってどんな違いがあるの?」

  「保育園(幼稚園)はどうやって探すの?」

  「保育園(幼稚園)とどう付き合えばいいの?」

  「保育園(幼稚園)にどこまで甘えていいの?」

  「保育士資格って独学で取れるの?」

  「子どもと関わるコツは?」

幼稚園、保育園、保育サークルでの経験から、今回は「保育園(幼稚園)は園によってどんな違いがあるの?」について解説したいと思います。

パパ&ママ<br>
パパ&ママ

「保育園」「幼稚園」の違いはわかるけど、そもそも園によってどんな違いがあるの?!

悩める保育士
悩める保育士

今勤めている園以外の情報を聞きたい!!

ボン
ボン

6つのポイントでリアルに解説します!!

園によってどんな違いがあるの?~現役保育士のリアルな答え~

  1. 「保育理念」や「保育内容」が違う
  2. 職員の「数」や「キャリア」「職種」が違う
  3. 保育時間(子どもを預かってくれる時間)」が違う
  4. 給食」が違う
  5. 保護者」が違う
  6. 「環境」が違う

「保育理念」や「保育内容」が違う

保育理念:園が子どもにどのように育ってほしいのかを示した「園のコンセプト」

保育内容:保育理念に基づいて行われる園の生活や遊び全般

ボン
ボン

保育理念は、園の土台となる考え方。その土台に基づいて、具体的な保育内容が展開されます。

「モンテッソーリ教育」や「シュタイナー教育」などの教育法を取り入れている園もあります。

保育理念や保育内容は園によって違います。今回は「行事が多い園」と「行事の少ない園」を比較してみます。

「行事が多い園」

(メリット)

  • 行事を多く経験することで達成感を味わうことができる。
  • 親が子どもの成長を感じることができる。
  • 子ども達が同じ目標に向けて協同することでクラスとしてまとまる。

(デメリット)

  • 行事に向けた練習が長期的に保育時間を占めることが多く、保育士も子どもも疲弊しやすい。
  • 行事を嫌がる子どもにとっては練習が繰り返されしんどいことがある。

「行事の少ない園」

(メリット)

  • 自由遊びの時間を多く取れるので、子どもの発想を生かした遊びができる。
  • 保育士は行事の立案、準備、指導などに時間を割かれず、上司や保護者に行事で評価されることがないので、精神的に楽。

(デメリット)

  • 行事がないことで、保護者が園での子どもの活動する姿が見られない。
  • 子どもの主体性を大事にした保育をするには、保育士の資質が問われる。
パパ&ママ
パパ&ママ

行事はどの園も普通にあるものだと思ってた!

ボン
ボン

「運動会」などの行事は、実施しない園もあるんです。子どもにどう育ってほしいかによって、園選びも変わりますね。

職員の「数」や「キャリア」「職種」が違う

園の規模によって職員の人数は違います。

ベテランが多い園、若手が多い園など様々です。

また、保育士や調理員だけではなく、保育補助、管理栄養士、看護師など、園によってさまざまな職種の職員が勤務しています。

看護師がいる場合は、与薬や医療的ケアを日常的に行ってもらえることもあります。風邪薬や保湿などの与薬や、鼻水が多い場合は吸引をしてくれることも、、。

また、OT(作業療法士)、PT(理学療法士)、ST(言語聴覚士)が来園する園では、発達の面でも相談しやすいことがあります。保育士自身も、日頃から療法士さんと関わることが多いと、発達に課題のあるお子さんの保育をする上で経験値が上がりやすいです。

ボン
ボン

特別な理由がないかぎり、与薬できない園が多いです。ボンの経験では、便秘気味の時に浣腸をしてくれる園もありました!!基本的には体調がすぐれない時はゆっくり休ませていただきたいですが、、。

パパ&ママ<br>
パパ&ママ

与薬してもらえると、助かる!

「この時間だけお願いしたい!」などの要望に対応してくれるかは職員の配置上の問題もあり園によって異なります。ボンが勤務した園でも「発熱〇〇度以上、嘔吐・下痢(水様便)〇回はお迎え要請」の園もあれば、体調不良の際に保護者に連絡の上、お迎えに来られる時間まで別室保育する園もありました。体調不良時の対応について、園に確認しておくとよいでしょう。

「保育時間(子どもを預かってくれる時間)」が違う

標準的な保育時間は、保育園が8〜11時間、幼稚園が4時間です。

幼稚園で延長保育を利用すると、保育園と同じような時間で利用することになります。

園によって、開園時間や閉園時間は違います。

ボン
ボン

「7時~19時」や「7時半~18時半」などさまざま。開園や閉園の時間帯は、保育士資格を持ったパートの職員が配置されることもあります。

また保育園ではいわゆる「夏休み」などの長期休みは特に設定されておらず、いつも通り登園できることが多いです。

幼稚園では、土曜日や長期休みに保育を希望する場合は園に申し込みが必要な場合があります。

「給食」が違う

保育園では園内で調理をしています。

幼稚園では、調理を一部外部委託している場合もあります。

また、食物アレルギーの対応もさまざまで、園全体で完全除去をしたり、アレルギー食品除去が必要な子どものみ除去食(もしくは代替品)を提供したり、家庭から昼食を持参してもらったり、対応はさまざまです。

水筒を持参するのか、園のお茶を飲むのかも違います。

「保護者」が違う

保護者が園に行く頻度が違います。

保育園は送迎以外で保護者が保育園に行く頻度は少ないです。

幼稚園は園によってはPTAや保護者会があり、在園中に役が回ってきたり、係を任されたりすることもあり、有志でボランティアとしてお手伝いをすることもあります。

ボン
ボン

幼稚園では、役員の仕事内容が多い園もあるようです、、。小学校などのPTAは縮小傾向にあるご時世ですが、、。その園に通う保護者さんに聞いてみるのがよさそうです、、。

また保育園では、各家庭で登降園の時間が違うので他の家庭と出会うことが少ないです。

幼稚園は降園時間が一緒の場合は毎日出会うので、情報交換をして仲良くなることもあります。

通園バスがあると、同じバス停の保護者以外と出会うことは少ないです。

他にも、幼稚園では降園後の外部講師による習い事(英語、書き方、絵画、サッカー、体操など)を園内でしてくれることもあり、延長保育代わりに利用する方もいます。

「環境」が違う

服装や持ち物なども園によってさまざまで、制服や体操服、鞄、帽子、靴に至るまで園指定の園があれば、自由な園もあります。保育園では、布団一式を持参するのか、園のコット(簡易ベット)を使うのかでも荷物量が相当変わります(-_-;)ご兄弟がいる方は、毎週末の荷物持ち帰りが重労働のようでした、、。

遊具やおもちゃも園それぞれで違います。様々な種類のおもちゃがあったり、木の素材にこだわったり、「積み木の部屋」などダイナミックに遊べるような部屋があったり、、。

ピアノの伴奏でみんなで歌う園もあれば、ピアノを使わず、わらべ歌を歌ったり、ハープやグロッケンで音を奏でたり。

園庭に大型遊具があるのかないのか、、。近くに自然があり、園庭の一部のように自然遊びを楽しめる環境があったり、屋上で遊べたり、、。

子ども達が日々過ごす場所なので、環境についてももチェックしておきたいですね。

まとめ

今回は「保育園(幼稚園)は園によってどんな違いがあるの?」について解説しました。園による違いは以下の6つ。

  1. 「保育理念」や「保育内容」が違う
  2. 職員の「数」や「キャリア」「職種」が違う
  3. 「保育時間(子どもを預かってくれる時間)」が違う
  4. 「給食」が違う
  5. 「保護者」が違う
  6. 「環境」が違う

「保育園」「幼稚園」の枠組みを越えた違いがそれぞれにあります。園のパンフレットに載っていないことが多いので、園に問い合わせる場合はこの記事が参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人
保育経験20年 保育士ボン

保育歴20年、0歳から5歳まで延べ500人の子どもやその保護者と関わってきました。育児歴は15年、1男1女のママです。
幼稚園、保育園、保育サークルで保育経験があり、主任経験は10年です。また高校や高齢者大学、子育て支援員の講義の経験もあります。新人保育士のころは、5年も続ける人がいないというマンモス園で、パワハラ上司に熱ーい指導を受けながらその園で初めて10年戦士になった強者です。
20年の保育経験から得たノウハウや方法など実体験を踏まえてリアルに伝えていきたいと思っています。保育経験に基づく保育について深く学びたい方はこちらにどうぞ。

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